Ceramic works, 2026
GALLERY crossingは、2026年4⽉18⽇(土)〜5⽉3⽇(日)の会期にて、アラーナ・ウィルソン個展「Roots」を開催いたします。本展はウィルソンの当ギャラリーで5度目となる個展であり、本年3月までに行われた、滋賀県立陶芸の森(信楽)でのレジデンス制作を中心に構成されます。オーストラリアに生まれ、ニュージーランド国籍を持つウィルソンは、これまでにもヨーロッパや中東、アジアを訪れながら制作を行い、近年は特にアーティストの制作活動とルーツの関係性についてのリサーチを深め、論文執筆を行うなどの研究活動にも取り組んでいます。本展における「Roots(ルーツ)」は、起源や基盤を指すと同時に、素材や文化、思考が交差する地点として捉えられています。信楽とシドニーという異なる環境で制作された作品には、多様な焼成技法や世界各地に由来する鉱物を用いた釉薬が取り入れられ、それらの交わりを多様な焼成方法により実験的に視覚化する試みが見られます。こうした複数の要素が交わる中で、作り手の身体性や知の蓄積もまた作品に刻まれていきますが、とりわけ土は重要な要素として機能し、素材そのものの性質が作品に強く現れています。焼成という陶芸特有のプロセスを経て生まれた“器”は、その土地や素材に根ざしながら、完成したその後も、見る者との関係の中で意味を変容させていきます。本展は、人類の歴史において原初的でありながら、なお現代に開かれた陶というメディウムを通して、多層的に広がるルーツのあり方を提示するものです。
Ceramic works, 2026
Alana WILSON