GALLERY crossing

CURRENT 小野澤弘一

Deviation

2026年9月12日(土) - 2026年9月27日(日)
GALLERY crossing MAP ↗︎

13:00-17:00
会期中 水・木 休廊
*12(土)、13(日)作家在廊

Koichi Onozawa, "Rotation/Deviation", 2026, Ceramic

GALLERY crossingでは、9月12日(土)~9月27日(日)の会期にて、陶芸家・小野澤弘一の個展「Deviation」を開催いたします。当ギャラリーでは初めてのご紹介となる展覧会です。

1983年、東京都生まれの小野澤は、岐阜県多治見市陶磁器意匠研究所で陶芸を学んだ後、現在は栃木県益子町を拠点に制作活動を行っています。実用よりも、その在り方に重きを置いた造形は、ろくろの回転運動による伸びやかな緊張感と、その形と一度対峙したのち、手の造形によって加えられる不均等な歪みのバランスから成り立っています。また、フォルムを際立たせる質感は、焼締めた陶器に漆を施す陶胎漆器(とうたいしっき)の技法によって幾重にも重ねられた漆や泥の多彩な濃淡によるものです。

その眼差しは、縄文から続く陶芸の文脈、美濃や益子という土地の深い歴史に向きながら、それらをいかに現在進行形の造形物として表すかという点に置かれています。そこにあるのは、時間の重みを受け止め、その積層のなかから作品に本質を宿らせようとする姿勢です。ある意味では泥臭く、自らの身体を使い、手を動かし、素材と向き合うことでしか得られないものを探る原始的な表現行為の蓄積が、作品の内側に宿る強度を形づくっています。

本展のタイトル「Deviation」は、逸脱や偏差を意味します。展示作品の中心となるのは、小野澤の代表作である《Rotation/Deviation》のゆらいだ造形です。規範や既存の形からわずかにずれることによって生まれる違和感は、小野澤の作品において重要な要素のひとつです。均整のとれた形態を起点としながら、意図的に加えられたゆらぎは、器という用の枠組みから少しずつその姿をずらし、オブジェクトとして作品を立ち上がらせます。この機会にぜひご高覧ください。

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