そのキラキラしたものの中では、幾多のものたちが食べたり食べられたり、生きたり死んだりして、混沌としながらもバランスを取っていて、それがひとつの塊として在ることを「美しさ」としたい。
熊谷峻
熊谷峻の作品は、その底流にある森羅万象への祈りを現代的な形で軽やかにまとい、多くの人を魅了する。ガラス、土、金属という物質を鋳造しながら、その実、空洞に光という無形のものを満たそうと試行錯誤する作品は、異素材が絡み合う複雑なさまを複雑なままに現し、世界の重層的な美しさを肯定する。
初めての方も、熊谷峻のファンの方にも、心惹かれる作品との出会いを心から愉しんでいただきたい。
GALLERY crossing 黒元実紗