木下令子
GALLERY crossingでは3月14日(土)〜3月29日(日)まで、7名によるグループ展GALLERY crossing selection「Echoes of the Becoming うつろいのきこえ」を開催します。
うつろいゆくものが発する”きこえに耳を澄ますことで、私たちは、様々な領域とその境界に触れる。そこには、完成や不変という概念を超え、揺らぎの中にしか存在しない表現がある。今を生きる私たちは、価値観や秩序が揺れ動く社会のなかで、移ろいの過程そのものがあらわになる境界の只中にいる。「Becoming ; なること」とは、何かが完成へと向かう直線ではなく、絶えず変容し、姿を変えながら存在し続ける運動である。それは、ひとたび形を得てもなお変容の可能性を含み、世界と応答しながら常に変わりゆく、開かれた状態。そしてその過程には、かつて在ったものが薄れ、見失われることによって立ち上がる、忘却による創造が潜んでいる。本展は、うつろいゆく世界に向けられたアーティストそれぞれのまなざしと、それらが密やかに返すまなざしのあいだに立ち上がる”きこえ”に耳を澄ませる試みである。
*[GALLERY crossing selection]はギャラリーの取扱い及びこれから展覧会を予定しているアーティストを中心に作品を紹介し、それぞれの視座を共有する企画展シリーズです。
森夕香
岡田摩耶
薬師川千晴
矢野洋輔
後藤夏希
松田啓佑