GALLERY crossing

市川 陽子

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市川 陽子《Mimic four legged friend -1》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、10×21.5×19cm

市川 陽子《Mimic folds -1》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、13.5×18×17cm

市川 陽子《Mimic undulation -1》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、16×37×30.5cm

市川 陽子《Mimic puff -2》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、13.2×21×17.5cm

市川 陽子《Mimic branch -1》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、11×20×17.5cm

市川 陽子《Mimic grain side -1》2023、漆、牛革、麻糸、和紙、土、顔料、10×21.5×19cm

市川 陽子《trace of a deer -1》2023、漆、鹿革(獣害駆除)、麻糸、和紙、土、46×24×6cm

市川 陽子 (いちかわ・ようこ)は1985年大阪生まれ、京都市立芸術大学工芸科漆工専攻修了。独立後は京都で制作活動を行い、現在は滋賀県高島市へとその拠点を移し制作を行っています。大学在学中より漆皮 (しっぴ)という技法への興味を深め、研究と実験を積み重ねることで独自の表現へと昇華させてきました。市川の制作する漆皮箱は、正倉院宝物に残された8世紀(奈良時代)の『漆皮箱』に起点を持ちますが、その制作方法は元来の形式にとらわれない独自の手法です。動物の皮で器をつくり、漆を塗って硬化させる「漆皮」は、飛鳥時代からの歴史を持ちながらも一度は歴史の中で途絶えた工芸技法。市川は自ら紐解いた漆皮の持つ歴史を背景に、自らのものづくりのルーツである、縫い・繕うという行為と、彼女の持つ死生観を重ねて制作を行っています。かつて立体的な命を包んでいた皮膜を、再び縫い合わせ、漆という植物の樹液を染み込ませ、塗り重ね、硬化させることで、何かを内包する新たな存在として再構築することをコンセプトとし、漆という塗膜の向こうに透けて見える皮そのものの、トランスフォームの過程こそが彼女の作品の核です。

GALLERY EXHIBITION

NEWS

主な個展

  • 2021
    「Patchwork of life」白紙、東京
    「繕い」GARRELY crossing、岐阜
  • 2020
    「漆皮SHIPPI」ギャラリーうつわノート、東京
    「市川陽子 漆皮展」toripie、京都
  • 2019
    「市川陽子 皮膚skin」Graphpaper、東京
    「TRANSFORM-変容」GARRELY crossing、岐阜

主なグループ展

  • 2020
    「青花の開|工芸祭2020」GARRELY crossingより出展、東京
    「POSSIBILITY」MUTTE、岡山
  • 2018
    「いれもの」GARRELY crossing、岐阜