
Anna Yamanishi,shell and eyes,2020,wood,108 x 135 x 8cm
当ギャラリーでは初のご紹介となる作家・山西杏奈の個展「情緒的な尺度」を開催いたします。布や紐などをモチーフに、木彫作品を制作する山西は、木を彫ることを「世界のあわいを探るような行為」だと言う。山西の作るポエティックな世界の中に垣間見える鋭い眼差しは、重力・空気・時間・光など、わたしたちを取り巻く不可視なものへ向けられながら、絶えずうつろうそれらの美しさを捉える。内側に何かを覆い隠すように波打つ立体は、鑑賞者にある種の既視感を与え、懐かしくやわらかな記憶に触れる感覚を呼び起こす。また、作品は空間に少しの違和感を与えながら存在し、「見る」という行為の本質に触れることで、無意識への意識に気づかせる。

Anna Yamanishi,Installation view,2022

Anna Yamanishi,Installation view,2022

Anna Yamanishi,blind,2022,wood,29 x 17.5 x 2.5cm

Anna Yamanishi,mimi,2021,wood,Whitewash,pigment,13 x 5 x 5cm

Anna Yamanishi,painied picture,2022,wood,43 x 28.3 x3cm

Anna Yamanishi,sheep,2022,wood,6 x 9 x 8cm